NIKKI

日々の記録

【危機感】③診察の後のはなし

診察を終え、待合室で紹介状を書いてもらうのを待っていた。

その間に、1限目を一緒に受けている友達KからLINEがきた。板書の写真を送ってくれるらしい。

 

いつもKはこの授業には遅刻か欠席かどちらかなのに、今日に限ってはちゃんと授業の最初から出席していたようだ。

逆に私は毎回この授業の最初から出席しているが、今日は病院のために出席を諦めた。

 

Kには病院に行くために授業を休む旨を伝えてなかったのに…なんて奇跡なんだ…

一瞬だけその感慨に浸り、Kに病院に来ていること、来週CTを撮ることを話した。

 

Kは2ヶ月前からリンパ腫があることを知っているので、その上で心配してくれた。しかし「何事もないといいね」との言葉で締めてあっさりと次の話題に進んだ。

 

あまり必要以上に深掘りせず他の話題に移行してくれるのは、こちらとしても嬉しい。

必要以上に聞かれるとこちらももっと不安になり、病気のことしか考えられなくなってしまう。だから、Kのそういうところに救われた。

 

 

 

 

 

 

その日は夕方から某雑貨屋兼本屋のバイトの面接があった。

 

大学生になりたての頃からずっとそこで働くことに憧れを持っていた。

周りからも「そこで働いてそうだね」と言われるほど、その店のコンセプトに合う趣味を持っていると自負できる。

 

店長から、卒業後の進路とかシフトはどのくらい入れるか、とか質問を受けた。リンパ腫のことも含め、心療内科などの病院の掛け持ちをしていることは話すのをやめようと考えていた。

 

しかし、やはり心配が頭から離れず、全部正直に話した。

 

その話の後に何を話したかはあまり覚えていない。

とりあえず1週間以内に連絡が来なければ不採用ということは覚えている。

 

 

あぁ、終わったな、と思った。

 

 

リンパ腫さえなければ。

 

心の調子も良くなってきてるのに。

 

せっかく自分で勇気を持って決断したことを進めようとしているのに。

 

それしか頭になかった。

 

悔しかった。