【危機感】②今回の診察の話
名前を呼ばれ、診察室に入る。
私「まだ治らないんですけど…」
先生「ちょっと長いし心配だね」
触診を受け、ずっと腫れている部分(親玉みたいなの)が少し大きくなっていること、その周辺に小さい腫れ(子分?)が存在することが分かった。
触診がおわり、この症状の原因を知るために、今後の検査の流れの説明を受けた。
①触診、血液検査
②画像診断のためCT撮影
③1,2で悪性の可能性が疑われる場合、病変部の一部を切り取って検査をする生検
という流れらしい。
今回は①をここでしたから、②のCTを次の機会に撮ることになった。
2ヶ月前にかかった時とは違い、先生の真剣さが表情や声からなんとなく伝わってきた。
この時から、本格的にやばい病気なのでは?という考えが頭から離れなくなった。
先生の診察がおわり、隣の部屋で血液検査をした。色黒で顔の彫りが深いオバチャン看護師が待ち構えていた。
強そう……
と思っている間に、血液が抜き取られていた。
止血している間、オバチャンが手際よくCT撮影のアポ取りを提携病院と電話でしていた。
(かかっている病院は個人院で、血液検査などの簡単な検査ができる設備しかない。そのため、ここの病院から徒歩15分ほどの総合病院にCTなど大規模(?)な検査の業務委託をしているらしい。)
ここで驚いたのが、「今日とかできますか?」と尋ねていたこと。そんなに早くできるものなのか……と高校の頃に何週間も待ってCTを撮ったことを思い出しつつ、オバチャンを見ていた。
さすがに診察当日は予約が一杯だったたが、ちょうど1週間後の金曜日にCTを撮ることが決定した。
バイトがなければ来週の水曜日にでも撮ることができたようだ。単純にすごい。これが都会か。
さらに驚いたのが、CT撮影当日の流れである。
予約の1番早い時間である10時少し前に撮影病院で受付に行き、撮影自体は15〜20分程度で終わるとのこと。
そして、撮影が終わったらそのデータはすぐにこちらの先生の元に送られる。
撮影当日(金曜日)は13時までしかこちらの病院はやっていないけど、撮影してそのままこちらにこれば、血液検査やCTをもとに、その日のうちに先生の診断が受けることができる。
この話を、テキパキとしつつもしっかりとこちらを見て話してくれるオバチャンから聞いて、とても心強かった。
検査自体まで何週間も待ち、その診断までさらに何週間と待っていたら、その間に病気が進行するかもしれない。
だから、検査当日に結果を診てもらえる安心感といったらない。
その後、紹介状を貰い、学校に向かった。